2016-10-26 第192回国会 衆議院 内閣委員会 第4号
一九五五年の糸川博士のペンシルロケットに始まり、日本は一九七〇年、ソ連、アメリカ、フランスに続いて、世界で四番目に、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功しました。その後も、静止気象衛星「ひまわり」や小惑星探査機「はやぶさ」など、日本の宇宙開発技術は進化を続け、国際宇宙ステーションでは多くの日本宇宙飛行士が活躍をしています。
一九五五年の糸川博士のペンシルロケットに始まり、日本は一九七〇年、ソ連、アメリカ、フランスに続いて、世界で四番目に、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功しました。その後も、静止気象衛星「ひまわり」や小惑星探査機「はやぶさ」など、日本の宇宙開発技術は進化を続け、国際宇宙ステーションでは多くの日本宇宙飛行士が活躍をしています。
そういう面で、日本のロケット開発というのは、御承知のとおり、糸川博士のペンシル型のロケットを垂直に飛ばしたと思うんですけれども、あれ以来、今日のH2Aの大型ロケットまでを開発されるようになった。まさに隔世の感がありますし、また、このH2Aについては、十九回連続して成功しているということで、本当に高い信頼性のあるロケットだと。そういう面では、我々としても大きな誇りではあります。
○岩瀬良三君 私の若いころ、東京大学の研究所時代でしょうけれども、糸川博士がペンシルロケットを宇宙に飛ばしたということで、みんな若い人の興味と関心を呼んだのをまだ覚えておるわけでございます。その後、こういう研究者の皆さんの努力によって世界と肩を並べるまでの宇宙技術を持ってきているんだろうと思うわけでございます。
ロケット技術責任担当の糸川博士の名前もたびたび報道されていました。 当時小学生であった大臣にその後の苦労話を伺うのはいかがかとは存じますが、私同様のいろいろな考えがあると思うので、大臣及び宇宙開発事業団理事長に、これまでの我が国の宇宙開発を振り返っての思いをまず伺いたいと思います。
ほど剱木先生が、わが国初めての人工衛星「おおすみ」の成功についてお触れになりましたが、これまでの苦難に満ちました道程でありましただけに、私も非常にありがたく思っておるわけでございますが、この機会に、私もまた、東大の宇宙航空研究所のスタッフの方々、たとえば玉木教授をはじめとする方々でございますが、さらに、この独創的な日本独自の、たとえば固体燃料、あるいは無誘導というような独得のことを考案をされました糸川博士
○石原慎太郎君 糸川博士の事件がございましたが、人間関係と申しますか、研究の組織というものも、いろいろ相互の摩擦というものが考えられると思いますし、非常に研究の支障を来たしていると仄聞しますけれども、その点、科学技術庁の持っていらっしゃるプロジェクトに対しまして組織的な総合調整というものは、うまくいったのでしょうか。それとも、まだ何か幾ぶん問題が残っておりますでしょうか。
昭和四十一年の二月二十四日、当委員会で宇宙開発小委員会が開かれたのですが、その会議録によると、あなたのところの教授であった糸川博士がインドネシアにカッパーを輸出したことに関しまして、こういうことを述べておられます。「大学でやっております研究は、全部研究報告が公開されておりますので、どのメーカーでもその資料を使いまして、ロケットを製作することができます。
これをほんとうに適正に配分して運用をするための施策、先ほどの学術振興会ですか、そういったようないろいろな施設はあるようでありますけれども、糸川博士のような、あの問題を再び繰り返すことのないように措置を講じなければならないと思うわけです。これはたびたび論議されましたけれども、そういった措置については、もうすでに具体的なことをお考えになりましたか。
あなたの部下の糸川博士は、迷惑が他人に及ばないようにと辞職しているのではないですか。これは糸川さんのお考えを中央公論でも読ましていただきました。さらにまた、その他の発表でも読んだわけですけれども、しかし、それだけではおさまらぬものがあるわけですね。それをどういうぐあいに高木本部長は思われますか。
そこで、これに関連しまして、巷間、糸川博士が辞退されたことが大学の研究に支障があるのじゃないかということを、しろうと向きに心配される向きがあるわけですが、どういうものでありましょうか。
うまくいけば衛星になるかもしれないがということを糸川博士が言っておりました。私はそれを見たときにしみじみ感じたのは、宇宙の競争は日本はやめたらどうか、あんなものを一発二億かける。ソ連とアメリカにまかしておけばいいじゃないか、それよりむしろわが日本は地の底を研究するんだ、今度の松代地震で十億くらいの予算を組んで地の底を研究するということをやったらどうかということを私はしみじみ思ったのです。
結果におきましては、東大側のほうは、ただいまお示しのとおり学術研究の関係としては二十億余りでございますけれども、国立文教施設費のほうで数億入っておりますから、これはほとんど東大側の御要望のとおり——まあ糸川博士にはしかられるかもしれませんけれども、私が見ておりますところでは一〇〇%これは予算がついたと私は信じております。
具体的なものといたしまして、ただいま東大の糸川博士のロケット、これをどういうように扱うかというお話でございますが、これはいろいろ今日も問題があり、糸川さんともいろいろ話を交換はいたしております。意見は交換いたしております。すでに糸川博士のロケットそのものは商業的にも外国に輸出し得るようなところまでまいっておるようであります。
ただ、糸川博士の問題になりますと、これは場合によればもう少し突き進んでやってもいいのではないだろうか、かように考えるのであります。ただいままでの国家予算だけでこの研究を進めていくことはもうだんだんその限度に来ているのではないだろうか、こういう感じで申し上げたのでございます。
ことに東大の糸川博士とは個人的に私もよく連絡がとれますので、これがただ自分のところの研究だということで、小さく型にはまったような形で進めないで、科学技術をもっと開放あるいは公表し合い、そうして公明な形において推進したらどうか。
宇宙開発は、糸川博士等でかなりに進んだ分野がある。日本の郵政関係においては、電波に関する限りは世界でも優秀です。何もアメリカ人の手を借りなくても、日本人で観測して、そのデータをアメリカにお貸ししてもよろしいじゃないですか。アメリカ人のアメリカで作った衛星を地上と宇宙をつなぐ、それのみだとそう心配もないのですが、そうではないところに、私たちはこれは十分慎重にやる心要があると思う。
○国務大臣(池田勇人君) 東大の研究所で糸川博士がいろいろ研究をしておられるようでございます。まだソ連とかアメリカなんかに比べますと、ほど遠い状況であるのであります。具体的の問題につきましては、関係閣僚からお答えいたさせます。
○塚本政府委員 行ったかどうか私ちょっと今まだ聞いておりませんのでつまびらかにしておりませんが、ただそういった糸川博士の研究につきまして、技術研究本部も当然関心は持っております。
○石山委員 秋田の道川で糸川博士が盛んにミサイルをやっているのですが、防衛庁ではそれを見学しておりますか、あるいはそれの研究に補助費等を出しておりますか。
○塚本政府委員 糸川博士のロケット打ち上げのときに防衛庁から行ったかどうかは、私まだちょっと聞いておりませんが、それについて防衛庁としては補助はいたしておりません。
従ってミサイルそのものもわずか数メートルのものでありまして、率直に申しますと、多少形は、あるいは概念が違うかもしれませんけれども、秋田県において糸川博士がロケットの発射をやる。これとやや似たような観点もあるのではないか、私はこういうふうに考えております。ただ不幸にしまして過去の戦争中に島民が疎開を受けた。
片方で糸川博士がロケットの試験を秋田県でやっておられるが、その質においては何らそう違うものではない。問題はこれを悪用するかいなかという一点にかかってくる。
ところが、日本のロケット研究の大家と言われる糸川博士に対する批判勢力というものが日本の学界に相当あるのです。これは確かに糸川さんはエキスパート、功績者であります。しかし、糸川さんに対する批判勢力というものは日本の学界に相当ある。ところがその糸川さんとあなたとは非常に意見が合うわけなんです、そこに長官の個性といいますか、若さの関係もあると思いますが、出てくるわけです。
あなたと非常に意見の合う糸川博士のような人は、ずっといくかもしらぬが、他の批判勢力がそっぽを向けば、総合的な日本の科学の力というのは出てこないと思う。そういう点で、伝えられるあなたの六月訪米、協定を結ぶという点は、慎重に私は再検討さるべきだ。
○石山委員 糸川博士の研究は小型兵器の研究なんだ、こういうことが部内の中からも出ております。今の研究段階は、たとえばそれは小型のロケットであるわけですが、今の兵器とか核の問題が考えられた場合、これを兵器に利用するだけの状態になっているかどうか。たとえばそのまま使おうとすれば使い得る状態になっているのかどうか。
○石山委員 秋田の道川というところで東大の糸川博士がロケットの実験をやっておるわけです。その糸川博士が最近アメリカへ行ったようですが、これは私用ではないのでしょうね。公用だとしますれば、あなたの方からも何か調査項目なり研究項目なりを御指示なされましたか。なされたとすればその内容を御説明していただきたい。